概要
多数の組換え抗体(リコンビナント抗体)製品を取りそろえているAbsolute Antibody社では、組換え抗体関連受託サービスも幅広く行っています。
抗体可変領域cDNAのシークエンシング
お手持ちのハイブリドーマから、抗体遺伝子情報を解析するサービスです。ご提供いただいたハイブリドーマから産生される抗体のvariable heavy(V
H)およびvariable light(V
L)の塩基配列を解析、納品致します。
*お手元にハイブリドーマが無い場合でも、抗体タンパク質からのアミノ酸配列解析も可能です。
- あらゆる動物種またはアイソタイプで有効です。
- ランダムプライマーを用いているため、突然変異が導入されません。
- 存在するすべての可変領域および定常領域を特定し、それらの相対存在量を定量化します。
- 次世代シークエンシング(NGS)で解析するため、従来法では解析が困難であった複数の抗体遺伝子が混在するハイブリドーマの解析も可能であり、各々の遺伝子配列の同定が可能です。
[作業内容](
fig.1)
- ハイブリドーマからmRNAを抽出し、一本鎖cDNAを合成する。
- NGSでシークエンシングを行う。
- 得られた断片配列をアッセンブルすることにより抗体配列情報が得られる。
[抗体可変領域cDNAのシークエンシングを行うことの利点]
誤ってハイブリドーマを失っても、いつでも抗体を産生できます。
ヒト化を始め、動物種、クラスなど様々な改変が可能となります。
得られた独自配列は、特許申請などに使用できます。
組換え抗体の改変および作製受託サービス
抗体の遺伝子情報を元に、組換え抗体を作製する受託サービスです。
[特長]
- 抗体の遺伝子情報をもとに、ヒト化を始めとして、動物種、クラスなど様々な改変が可能です(下記参照)。
- 抗体のFc領域に改変を導入することにより、Fc Silent化(点変異導入によりFcγRやC1qの非特異的結合を抑える)や血漿中半減期の調節なども可能です。
[対応可能な改変一覧]
・抗体のヒト化(完全ヒト化は対応不可)
・キメラ抗体の作製(ヒト-マウスキメラ抗体など)
・抗体のフラグメント化(Sc-FV, Fab抗体など)
・Fcドメインの改変(Fc silent mutation)
・動物種の変換 (マウス⇒ウサギなど)
・アイソタイプの変換
・Bispecific / Trispecific抗体作製
[対応可能な動物種および改変内容]
Antibody format |
Human |
Mouse |
Rat |
Hamster |
Rabbit |
Goat |
Rhesus |
Cyno |
Sheep |
Dog |
Pig |
IgG |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
IgA |
〇 |
〇 |
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IgE |
〇 |
〇 |
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IgM |
〇 |
〇 |
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〇 |
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Fc domains |
〇 |
〇 |
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Fabs |
〇 |
〇 |
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Fab2 |
〇 |
〇 |
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Fc fusions |
〇 |
〇 |
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|
〇 |
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Bispecifics |
〇 |
〇 |
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* 対応可能な動物種および改変内容については、お問い合わせ下さい。
*Bispecific抗体作製の詳細は、「Bispecific / Trispecific Antibody作製受託サービス」をご覧下さい。