シグマアルドリッチジャパン / シグマアルドリッチジャパン ID: J02068

ADLib®システム モノクローナル抗体作製 ID: J02068

動物免疫を必要としないため「速さ」と、細胞に備わる機能を利用して抗体の多様性を創出する「他にはない独自の抗体ライブラリ」が特長。

サービスについて

概要

ADLib®システムは、細胞表面ディスプレイ型(Cell Surface Display)の抗体取得プラットフォームであり、株式会社カイオム・バイオサイエンスの独自技術です。動物免疫を必要としないため「速さ」と、細胞に備わる機能を利用して抗体の多様性を創出する「他にはない独自の抗体ライブラリ」が特長となっています。また、「ユニークで簡便な親和性成熟」を行うことも可能です。

抗体創薬目的での利用はもちろん、体外診断薬(IVD)開発や試験・研究用など、利用目的の幅も広がっています。

ADLib® は 株式会社カイオム・バイオサイエンスの登録商標です。

技術の特性

  • Cell surface display 型のモノクローナル抗体作製
  • ヒトライブラリを用いた場合、ヒト化の工程を経ずにヒト抗体を取得することができる
  • 動物免疫不要、さらに1次スクリーニング後すぐに陽性クローンの配列を決定するため、早く抗体を入手できる
  • 単離した細胞の培養液(抗体を含む)も迅速に納品可能。お客様の実験系ですぐに抗体の性能評価が可能
  • 動物免疫と異なり、自己抗原への免疫寛容の影響を受けないため、理論的にはさまざまな配列のタンパク質を認識する抗体が取得できる可能性がある
  • 低分子、ペプチドを標的とした抗体取得の実績もあり

ADLib®システムによる抗体作製フロー

  1. 独自の抗体ライブラリを使用
    ニワトリのB細胞由来のDT細胞の特性を利用した、独自技術により優れた多様性を獲得した抗体ライブラリを使用します。
    * ヒト抗体ライブラリなど、各種フォーマットをご用意しております
  2. ADLib®セレクション・ELISAスクリーニング
    標的抗原が付加された磁気ビーズを用い、目的の抗体を産生している細胞だけを集めます。さらにその細胞をフローサイトメトリー(FCM)で解析し、標的抗原により強く結合している細胞をシングルセルソーティングします。一定期間培養後、各クローンの培養上清を用い、ELISAスクリーニングを実施します。
  3. 抗体遺伝子可変領域(軽鎖、重鎖)の配列解析
    ELISAスクリーニングの陽性クローンについて直ちに配列解析を実施します。同じ配列を持つクローンをグルーピングした上で、解析した全てのクローンの配列をご報告します。
  4. 選抜クローンの親和性成熟
    選抜した候補クローン(DT40)の培養上清もしくは精製抗体を調製することが可能で、お客様のアプリケーションでテストいただけます。テストの結果、親和性が足りなければ、遺伝子操作を経ることなく容易に親和性成熟に進めることが可能です。

既存抗体の親和性成熟(KI-AMP)

ADLib®システムで取得した候補クローンだけでなく、ハイブリドーマなど他プラットフォームで取得した抗体の親和性も向上させることができます。

【特徴】
  • 細胞が持つ機能を利用した抗体遺伝子への変異導入
    Site-Saturation Mutagenesis法などとは異なるユニークな原理を用いており、抗体発現株作製後、変異導入は数日で完了します。
  • 速く・簡単な セレクションで高親和化候補抗体を選抜
    通常は1ラウンドのセレクションで、候補抗体の配列情報も迅速に提供します。
  • 1抗原につき数種類の抗体を同時に受け入れ可能
    複数の抗体配列に対して親和性成熟を行い、親和性向上クローン取得の可能性を高めます。

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