概要
T7 ファージディスプレイおよび免疫沈降シークエンシングによるヒトプロテオームレベルの自己抗体プロファイリングサービスです。MouseScan
TM サービスでは、前臨床マウスサンプル(血清、血漿など)の GRCm38.p5 マウスプロテオーム全体に対する自己抗体の存在を、定量的なシークエンシングリード出力を使用したシングルウェルアッセイで解析することができます。
【MouseScanTM とは、】
初の全プロテオームのマウス自己抗体探索プラットフォームがCDI社から提供されました。
GRCm38.p5 マウスプロテオーム内の各タンパク質をダウンロードし、19-AA 重複する 62 アミノ酸ペプチドに分割しました。異なるアイソフォームおよびホモログの同一領域からの冗長配列は、95%以上の同一性の重複がある場合に削除されました。最終的なライブラリーには、50,135のタンパク質およびタンパク質アイソフォームからなる完全なマウスプロテオームを表す482,672個の固有のペプチド配列が含まれています。
このライブラリーは、オリゴヌクレオチドライブラリーとして注文され、クローニングのためのアダプターでPCR増幅され、大腸菌で増殖されたT7ファージディスプレイベクターにパッケージ化されました。このライブラリーから得られたアリコートを、希釈した血清または他の抗体を含む液体と反応させます。結合した抗体は、プロテインA / G ビーズで免疫沈降され、沈殿物はPCRで増幅され、次世代シークエンシングとその後の解析パイプラインにより配列が定量されます。このパイプラインでは、親ライブラリー内の個々のペプチドの全体的なクローン頻度を考慮し、患者サンプルのIPリードカウントを、抗体をインプットしないネガティブコントロール(モック IP)と比較します。出力データはペプチドレベルで作成されます。このプロセスのより詳細な情報は、
論文(Mohan, et al, 2018)からご確認頂けます。
サービス仕様
標準サービスには、疾患(case)サンプルと対照(control)サンプルが含まれます。
- 抗体(含有)サンプルとファージライブラリーをインキュベート
- プロテインA / G プルダウンアッセイ、PCR増幅、および次世代シークエンシング*を行う : 抗体サンプルおよびmock IPサンプル。
*illumina Novaseq6000, PE150
- Raw シークエンスデータを正規化し、定量パイプラインにて解析(Mohan et al., 2018)
- 生の解析パイプライン出力データおよび個々の62merペプチドについて正規化されたヒット・コール・データを提供
サービスの流れ
- お見積り
解析サンプルの種類や数をお知らせください。
ご連絡頂いた内容を基に、対応する解析内容をご案内いたします。
専用のフォームにご記入いただいた内容を基に、お見積りをご案内いたします。
- サンプル送付
フィルジェン社宛てにサンプル、QCシートおよび免責同意書をご送付ください。
ご送付頂いた内容物をフィルジェン社で確認し、フィルジェン社から、CDI Laboratories社にサンプルを送付します。
*サンプル送付の際は、注意事項がございます。発送前に必ずフィルジェン社HPの「ご注意事項」
をご確認ください。
- 解析作業の実施(海外提携先)
【基本的なワークフロー】
・サンプル調製
・シークエンス作業
・データ解析
・レポート作成
- 納品
解析終了後、CD / DVD-ROM、USBなどにより、解析データを納品いたします。
なお、納品物は、プロジェクトに依存しており、変更される場合があります。