概要
DNA解析を用いた生物種の同定は利用の拡大は進んでいますが、解析方法としては従来の技術であるサンガー法を用いているのが一般的です。生物技研では一歩先に進み、次世代シーケンサーを用いた生物種の同定を開始しました。
次世代シーケンサーによる解析のメリット
野生生物の糞便のような複雑なサンプルにおいても種同定が可能な点で、これまでサンガー法でのDNA解析では困難だったサンプルが解析可能です。
ご要望に応じてプライマーを設計して(無償)解析します。
*解析するDNA配列が500bpを超える場合はサンガー法での対応となります。
解析の流れ
(お客様)
・サンプルを冷凍便で生物技研に送付
(生物技研)
・サンプルからDNAを抽出
・PCR法でDNAの部分配列を増幅
・PCR産物の塩基配列を決定
・データベースの配列と比較して、生物種を推定
・報告書の作成解析結果データは、ダウンロード形式で納品します。
次世代シーケンス解析による実施事例
そのほか、
- 魚粉に使われている魚の種同定(サンプル:魚粉)
- 植物病害の原因菌(真菌)同定(サンプル:培養したコロニー等)
- スナヤツメやカマツカの個体群同定(サンプル:ヒレ)
- ニホンメダカの地域個体群の判別(サンプル:ヒレ)
- マシジミとタイワンシジミの判別(サンプル:身)
- トノサマガエルとトウキョウダルマガエルおよびその交雑種の判別(サンプル:組織の一部)
- ウナギの種判別(サンプル:蒲焼の一部<できるだけタレがかかっていない白い部分>)
サンガー法による実施事例