概要
カルナバイオサイエンスではAssayQuant Technologiest社(米国、MA)との協業にてPhosphoSens
TM 技術を使ったアッセイサービスをご提供致します。PhosphoSens
TM を用いれば、酵素アッセイのみならず、細胞や組織ライセートのサンプルについてもシンプルかつパワフルなリアルタイムカイネティクス測定が可能です。
PhosphoSensTM 技術とは?
Mg
2+をキレーティングすることで蛍光を発する(Chelation-enhanced fluorescence:CHEF)Sulfonamido-Oxine(Sox)をペプチドなどの基質に結合させ、キナーゼによる基質のリン酸化を蛍光強度の増加として経時的に検出することを可能にした技術がPhosphoSens
TM です。この技術を用いることにより、ホモジニアスなアッセイ系で簡便にダイレクトなカイネティックス測定が可能となりました。お客様の創薬における構造活性相関(SAR)の解析やMechanism of Action(MOA)探索にお役立てください!
ターゲットリストにあるターゲットではキット製品としての提供もございます。リストにないターゲットについても開発ご依頼を承っておりますので、お気軽にご相談ください。
アッセイ原理(fig.1)
PhosphoSens
TM ではSoxにシステイン残基を導入した改良型CSoxセンサーを使用。CSoxを結合させた基質がキナーゼ、ATP、Mg2+の存在下でリン酸化されるとMg
2+がリン酸基とCSoxにキレーティングされることにより複合体が形成される。ここに励起光を照射することで蛍光を発する。この蛍光強度の変化を経時的に検出することで、基質のリン酸化状態の変化をリアルタイムでモニターすることが出来る。
(本技術はマサチューセッツ工科大学(MIT)にて開発、MITが保持する特許を独占的にAssayQuant社が実施)
PhosphoSensTM を使った2つのサービス
- カイネティクス解析アッセイ受託サービス
- 基質探索サービス PhosphoSensTM
アッセイ構築に必要な基質をお探しですか?AssayQuant社提供の基質探索サービスをご利用頂ければ、ジェネリックな基質から選択制の高い基質までお客様のアッセイ用途に合わせた最適な基質をシステマチックに探索しお届けいたします。キナーゼ蛋白質のみならず細胞および組織ライセートを用いての評価アッセイの構築にもお役立て頂けます。
[サービスシステム]
探索はマイルストーン形式で、費用は各ステップごとのお支払いとなります。ステップの早い段階で最適基質が見つかった場合はそれ以降の費用は発生致しません。まずはお客様が希望される探索ターゲットについてご相談下さい。
キナーゼターゲットの場合 |
Milestone 1 |
4-8 wks |
AssayQuant社の膨大なCSox基質ライブラリーを探索スクリーニング |
Milestone 2 |
4-8 wks |
Milestone1の結果から探索された候補基質のアミノ酸配列をひとつひとつ置換することにより 最適な配列を探索 |
Milestone 3 |
4-8 wks |
Milestone 2で探索された配列の中から効果を示したアミノ酸置換を組み合わせて更に最適化 |
細胞および組織ライセートを用いたアッセイの場合 |
Milestone 4 |
4-8 wks |
Milestone 3で探索された基質を更にアミノ酸置換によってライセートを用いたアッセイに最適化 |
Milestone 5 |
4-8 wks |
Milestone 4の結果を元にて更なる最適化 |
システマチックなアップローチでご希望ターゲットの基質を同定、最適化致します。
EGFRをターゲットとした基質探索サンプル(fig.3)
AssayQuant 社について
AssayQuant Technologies社(米国 MT マールボロ)は、数々の主要ライフサイエンス企業で20年以上豊富な経験を積み重ねてきた研究者と、総合的なアプローチを用いて化学と生物学を結び付けることによりタンパク質を構造、機能、設計という様々な側面から研究し続けるMITの教授とのコラボレーションによって創設された革新的なテクノロジー企業です。
http://www.assayquant.com/